黒鋼はどう決めたんでしょうか・・

ネタバレＯＫな方は「next」からです。

「あなたはもう決めたのか？」

黒鋼は「ああ」といいます。

「変わらねぇことと　変わったことがある。」

黒鋼はこれからどうするのか、もうさくらちゃんを行かせた時点で、決めていたようですね。
そしてそれは黒鋼がさくらを一人で行かせたことに関係している　と考えていいみたいです。

ここで小狼君はさくらちゃんのこと、”さくらちゃん”と言い、その後で、”姫”になったので、多分呼び方はここで”姫”と確定されたのかもしれませんね。


そして、さくら側。
崖を降りて（ちょっと乱暴な？着地でしたが）、方位磁石？は壊れてしまっていました。とりあえず、自分の足跡を辿って乗り物を乗り捨てた場所まで歩きます。

方位磁石のようなものは封真から借りたもので、しかも、「依頼人に頼まれたものだけど・・」と言っていたのに、いいんでしょうか・・？

ともかくも、さくらちゃんは乗り物のある場所に着いて、その先は足跡がない・・・と考えていると、そこにこの国の霊が。
さくらちゃんに帰る道を教えてくれます。


県庁側では侑子からさくらちゃんの事を聞いたファイがもう、表情で怒りをあらわにしてました。

「止めもしなかったのか。」

侑子と話していたときのあの笑顔が全く嘘みたいです。ファイみたいに滅多に怒らないような人が怒ると恐いのは分かってたんですが、恐いです。
言われたのが私だったら、気圧されそうです。

黒鋼はさくらが望んだことで、黒鋼はそれを信じるのだと言います。
ファイは帰りたくても帰れない状況にあるかもしれないし、もしかしたら死ぬこともあるかもしれないのに　と。

「君も、あの子が無傷で帰れないことはわかっているだろ。
　だからその背中の傷は治療しないんだろう。」

この国には薬が少ないから、さくらちゃんが戻ってきたときに、少しでも薬が使えるように・・・・黒鋼は本当にさりげなく優しいですね。
しかし、ファイの口調は何も変わってないけど、変な感じが・・あ、さくらちゃんのこと、”あの子”って言ったのは初めてなのでは？

黒鋼は死ぬかもしれないことは姫にも分かってる筈だと答えます。

ファイは黒鋼の横を通りすぎて、外へ出て、さくらを助けに行こうとします。それを黒鋼は待ってろと言います。

「・・これ以上止めるようなら、戦うことになるよ。」

ファイの目が吸血鬼の目になります。顔も絶対本気です。
黒鋼は黙ります。
小狼が、もしファイがそれで傷ついたらさくらは体が傷つくよりも何倍も心が傷つくと思うと言います。

それでファイは行くのを止めるらしく、ふっと表情を優しくしました。

「やっぱり同じなんだね。君達は・・」

これは写身と本体のことみたいです。写身小狼君ももし、この場にいたら、こう言うんでしょうか。


そこへ、さくらちゃんが見えて、モコナが知らせます。
三人は駆け寄って、その中でもファイは一番に駆け寄って（位置的にも近かったですが）、防雨服を被せます。

さくらちゃんはファイに倒れかかって、「ごめんなさい」と謝ります。
ファイが辛かったときに、何にも出来なくて・・と。

「・・でも、生きててくれて、よかった・・」

ファイはさくらを抱きしめました。

この言葉で、ファイはまたさくらちゃんに少し救われたんじゃないでしょうか。過去は分からないけれど、そう思います。
そして、さくらちゃんにこう言われて、少しは自分を大事にするようになるといいなって思います。


次週は休載です･ﾟ･(ﾉД`;)･ﾟ･
でも、次回は巻頭カラーです。

そろそろ、本当に東京編クライマックスでしょうか？神威・昴流や四人のこれからもありますが・・その前にまずはさくらちゃんの治療ですね。